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Nextcloud Hub 26 Summer-チームの自律性、デスクトップ版Office、一新されたフォト

これは Nextcloud 公式ブログの記事を翻訳し、要約したものです。
? 元記事:https://nextcloud.com/blog/nextcloud-hub26-summer/

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はじめに:自分たちに合ったワークスペースをチームで作る

Nextcloud が目指しているのは、「分かりやすくて、使っていて楽しくて、効率よく直感的に働けるコラボレーションソフト」です。

そのために大事なのは「信頼」と「コントロール」。この2つを最大限に実現できるのはオープンソースだけ、というのが Nextcloud の考えです。オープンソースということは、みんなでオープンに作るということ。共創は Linux や Kubernetes のようなインフラ系プロジェクトだけのものではなく、Nextcloud のようなエンドユーザー向けソフトにも当てはまる、と言っています。

「全部が分散していて、それでコントロールできるの?」という疑問にも答えています。

Nextcloud はコミュニティ、パートナー、顧客と一緒に作られています。だからこそ、ビッグテックには約束できない多様性・透明性・自律性があります。同時に、オープンスタンダードのおかげで、統一感があって、相互運用できて、信頼できるツールになります。こうして「毎日使える良い製品」というゴールに近づいていく、という流れです。

今回の Nextcloud Hub 26 Summer は、コミュニティやパートナーと何か月も密に協力して作った成果です。Dataport や SURF といった組織と一緒に形にした機能もあれば、コミュニティの個人開発者が書いたコードもあります。エコシステムは単にフィードバックをくれるだけでなく、製品づくりに実際に参加している。それこそが目指していたことだ、と Developer Relations の Anna Larch さんがコメントしています。


今回の主な新機能

  • デザインの刷新とパフォーマンスの最適化
  • チーム専用スペースを作る「Nextcloud Teams」アプリ
  • Nextcloud Tables のデータ管理機能の強化
  • Nextcloud Talk のチャンネル・アナウンス・Classified(機密)会話
  • Nextcloud Text のコメントと脚注
  • Nextcloud Assistant:スキル、OCR、超高速化
  • Nextcloud Photos の新しい姿
  • デスクトップ版 Nextcloud Office
  • コミュニティ、エコシステム、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)の力

コミュニティのみなさんに感謝

Nextcloud はコミュニティのものです。使う人がどう使い、何を期待するかで、その動き方が決まっていきます。10年以上、数千人もの熱心なコントリビューターと一緒にアプリを作ってきました。今回紹介する機能の多くは Nextcloud 社の外の開発者による貢献で、ほとんどの翻訳とテストもコミュニティの力で行われています。Nextcloud Hub 26 Summer に関わったみなさん、ありがとう!


一つのデザインにまとまった

使いやすさとは、「どう動くのか、あまり考えなくていいこと」。探しやすくて、操作が期待どおりで、今どこにいるのかが画面から分かる。そんな状態を目指して、まずデザインから手を入れました。

  • 検索の刷新:Nextcloud 全体を横断して、探しているものを見つけやすくなりました。
  • アプリメニュー:アイコンが新しくなって見分けやすくなり、並び順も直感的に。カーソルを乗せるだけでメニューが開くので、移動が速くなりました。
  • アニメーション:メニュー、ナビゲーション、操作全般にアニメーションを追加。動きが滑らかで、流れを追いやすくなりました。モーションを減らしたい人向けの設定にも配慮されています。
  • ホバーカード:同僚のアバターにカーソルを乗せると、その人に関する役立つ情報が表示されます。

Nextcloud Teams:チームのための自分たちの場所

Nextcloud Teams は、一緒に働く人たちと、必要なリソースをつなぐ機能です。これまでチームは Nextcloud Contacts の中にありました。今回からは、すべてのチームが Nextcloud Hub の中に専用のワークスペースを持ちます。専用のページ、専用のストレージ、リソース、そして全アプリにまたがる連携ワークフローがそろっています。

新しい Teams アプリ

  • チームの作成、検索、管理が直接できます。
  • アプリメニューにアイコンが追加されました。
  • Nextcloud 内にあるすべてのチームの概要が見られます。

1チームに1ワークスペース

今後は新しいチームが作られると、Nextcloud が自動でそのチーム用のスペースを作ります。各チームにはホームセクションがあり、ファイル、タスク、ナレッジなど、チームが扱うリソースをまとめて見られます。

チームによる所有

リソースがチームのものになれば、特定の個人に依存せず、プロジェクトを柔軟に進められます。チームフォルダに加えて、今回から Nextcloud Hub のアプリで「チーム所有」が始まりました。最初の対象は Nextcloud Collectives と Nextcloud Deck のボードです。チームが作ったボードは、作成者個人ではなくチームのものになります。まだ最初の一歩で、今後ほかのアプリにも少しずつ広げていく予定です。

必要なだけの自律性

Nextcloud Teams は、チームやプロジェクトに健全な自律性を持たせるためのツールです。管理者は、新しいチームのストレージクォータを設定したり、全チームのストレージ使用状況を一覧したりして、自律性の範囲を調整できます。管理設定まわりの改善は、次のマイナーリリースで予定されています。

Dataport と一緒に作りました

Nextcloud はエコシステムの仲間と一緒に作られています。Nextcloud Teams は、Dataport の実際のユースケースに基づいて作られた、その好例です。


生産性アプリ:ワークフローをつなぐ

Nextcloud Text、Collectives、Notes、Deck の生産性アプリは、Markdown エディタを共通の中核にしています。Nextcloud Hub 全体に組み込まれていて、ワークフローをつなぎ、チームワークをスムーズにします。

今回は、要望の多かった機能に加えて、コミュニティからの貢献もたくさん入りました。

Nextcloud Text:インラインコメントと脚注

  • インラインコメント:アンカーポイントにコメントを付けられます。返信も編集もできます。
  • 参照と脚注:文章のどこでも情報源を引用できます。参照を追加すると、対応する脚注がフッターに表示されます。
  • Markdown ファイルのバージョン管理:前のバージョンから何が変わったかを、ファイルを手で見比べなくても確認できます。比較モードは3種類で、変更点の比較、文書全体の比較、Markdown ソースの比較から選べます。

Nextcloud Notes:Zen モード、バージョン履歴、テンプレート

コミュニティからの最新の貢献で、ノート作成に集中できるクリーンな画面が手に入ります。Zen モードをオンにすると、作業エリア以外のアプリ UI が消えます。

Notes アプリで新しくできること:

  • 新しいノートを作るとき、用意されたテンプレートからすぐ始められる
  • 読了時間、保存場所、カテゴリなど、ノートの概要をさっと確認できる
  • 変更履歴をサイドバーから直接見られるバージョン履歴

Nextcloud Flow と Tables:自動化で流れに乗る

Nextcloud Flow の自動化ツールは、Nextcloud Hub 内のアプリやリソースをつないで、毎日のワークフローを自動化します。単純な定型作業から、大きなデータの構造化、業務プロセスの自動化まで対応します。

その構成要素の一つ、Nextcloud Tables は、構造化データを手軽に管理するためのツールです。今回のリリースで、データの扱いがさらに簡単でパワフルになりました。

リレーショナルカラム

テーブルをまたいでデータをつなぐ機能です。複数の別のテーブルにあるデータを、セルにリンクできます。

たとえば、調達チームが発注書、契約、記録など、サプライヤーのデータを持つテーブルを複数運用しているとします。サプライヤーの連絡先が変わると、これまでは全テーブルで更新する必要がありました。リレーショナルカラムなら、1つの元テーブルにリンクしておくだけ。元のデータを変更すれば、内容が自動で更新されます。

テーブル構造のエクスポート

テーブルの構造を、列、ビュー、さらにはテーブルベースのアプリまで含めてエクスポートできます。データは変えずに、別のテーブルへインポートできます。たとえば、新しいテーブル構造を試してから、すでに使っているテーブルに適用する、といった使い方ができます。

Schleswig-Holstein と一緒に作りました

Schleswig-Holstein(シュレースヴィヒ=ホルシュタイン)は、行政内の専門的なワークフローを作るために Nextcloud Tables を使ってきました。その経験から学んで、データの構造化をもっと簡単に、便利にするためにアプリを改善しました。新しいリレーショナルカラムもその一例です。

通知と Nextcloud Flow での自動化

  • テーブルに新しいデータが入ったときに知らせてくれる通知機能を追加しました。
  • カラムエイリアス:Nextcloud Flow の Windmill アプリで自動化を設定しやすくなります。バックエンドで列を識別するときに、ID の代わりにエイリアスが使えます。

Budibase 連携

ワークフローエンジンの Budibase を Nextcloud と連携できるようになりました。Nextcloud Hub 内のイベントをきっかけにした自動化や、Webhook の管理を、分かりやすい画面から行えます。アプリストアの Orchestration Gateway アプリで接続します。


Nextcloud Assistant と AI エージェント:記憶、性能、入力が進化

Nextcloud Assistant は、データを自分の手元に置いたまま使える、初のオープンソース AI アシスタントです。専用のチャット画面でも、各アプリの専用機能からでも使えます。コンテンツ作成、検索、文脈に応じたタスクの自動化を助け、AI エージェントツールでもっと多くのことをこなせます。何より重要なのは、自分でコントロールできるソブリン AI であること。使うかどうかは任意で、ホスティング先も自由に選べます。

今回のリリースで、Assistant は性能、入力ソース、記憶の面で成熟し、毎日の仕事を任せられるアシスタントに近づきました。

入力方法が増えた:OCR と音声ツールの改善

  • 画像をチャットに入れて、内容について質問したり、写っている文字を翻訳したりできます。
  • OCR ツールで、写真から文字を取り出せます。書類、レシート、手書きメモにも使えます。
  • 音声ファイルでは、対応コマンドが増えました。録音をアップロードすると、字幕を作ったり、文字起こしを、ただの文字の羅列ではなく読みやすい段落に分けたりできます。

記憶、スキル、新しいエージェント機能

  • オンデマンド記憶:Assistant エージェントが、伝えたことを会話をまたいで覚えてくれます。
  • スキル:複数ステップの手順を教えるスキルを作れます。次からは一言で呼び出せます(例:「会議の準備」「リリースノートの整形」)。
  • エージェントの追加:Nextcloud Mail、Deck、Talk、Tables などのアプリにもエージェントが加わり、ワークスペース全体に手が届きます。Web 検索や記事の読み込みもできます。
  • 推論の確認:対応モデルでは、Assistant の推論過程を見られます。結果に十分な根拠があるか、自分で判断できます。
  • タスクのスケジュール:たとえば、毎朝8時に定例のブリーフィングメッセージをまとめて送らせることができます。コーヒーを飲み終えるころには届いている、というイメージです。

さらにキビキビ動く

  • 体感が速く:ストリーミング応答が改善され、生成中の回答がそのまま表示されます。Notify_push により、画面の遅れもなくなりました。
  • 実際にも速く:タスクのバッチ処理、Context Chat のクリーンアップ高速化(200秒からミリ秒へ)、Qwen 3.5 や Gemma 4 といったより良いデフォルトモデルのサポート、より強力な最新モデルに対応した Recognize アプリの刷新。

Nextcloud Groupware:大規模なチームのコラボレーション

Nextcloud Groupware は、あらゆるチームのカレンダー、連絡先、メールを管理します。小さなスタートアップでも、数千人規模の企業でも、スピードもコントロールも手放さずに協力できます。

チームが大きくなると、カレンダーも忙しくなります。今回のリリースは、まさにそこに向けて取り組んだものです。

会議続きなら:カレンダーの新しい「ルームファインダー」

  • イベント用に使える会議室やリソースを一覧で探せます。
  • 空き状況(Free/busy)の情報で、希望の時間帯に実際に使えるかどうかがすぐ分かります。
  • コミュニティからの貢献で、管理者は Web ベースの管理画面から、利用可能な会議室やリソースを管理できるようになりました。

SURF と一緒に作りました ?:この閲覧できるルームファインダーは、大規模な学術環境で Nextcloud を使っている SURF が開発しました。

Nextcloud Mail:コミュニティが引き上げた

Nextcloud Groupware は、エコシステムがうまく働いている分かりやすい例です。たとえば Nextcloud Mail の改善の多くは、コミュニティの貢献によるものです。

  • メール管理:Sieve によるメール転送、自動の「既読にする」をオフにする機能
  • メール作成画面:添付ファイルのプレビュー、ショートカットでの見出し追加、フローティング作成画面(メールボックスを見ながらメールを編集できる)

Nextcloud Governance:コンプライアンスを万全に ?

組織によっては、コンプライアンスが複雑なワークフローになっています。Nextcloud Governance は、正式なコンプライアンス要件に対応するための、エンタープライズ向けの新しいアドオンです。現在はアーリーアクセスで提供されています。要件がとても特殊なので、実際にその要件に向き合っている組織のフィードバックをもとに開発しています。

Governance:コンプライアンスマネージャー

Nextcloud Governance は今年の初めにリリースされました。大規模な組織向けのコンプライアンスプラットフォームで、次の機能があります。

  • ガバナンスダッシュボード:コンプライアンスチームが、ガバナンス全般の状況を一目で把握できます。対応が必要なときは、是正タスクを割り当てられます。
  • 機密ラベル:データを分類して、機密性に応じたルールを適用します。
  • 保持ポリシー:データをどれだけの期間残すか、いつ削除するかを決めます。
  • リーガルホールド:調査や裁判のために保存しなければならないファイルを凍結します。
  • 共有の監査:組織のコンプライアンスルールに反しそうな共有を見つけます。

Nextcloud Enterprise に同梱される次のリリースでは、Governance の機能をほかのアプリにも広げるための土台と、eDiscovery 機能が入る予定です。

ウェビナーについて

元記事では、新リリースを紹介するウェビナーが9月30日に開催されると案内されていました(質疑応答つき)。この記事を書いている時点(10月2日)ではすでに終わっていますので、元記事のリンクから最新の案内を確認してください。


Nextcloud Talk:秘密?公開?新しい会話のかたち

Nextcloud Talk は、プライバシーを重視したチャットとビデオ会議のプラットフォームで、コミュニケーションを完全にコントロールできます。今回のリリースでは、待ち望まれていた「Classified(機密)」会話とチームアナウンスが加わりました。

Classified 会話:最初からプライバシーを守る

会話には、にぎやかな公開チャットもあれば、明確に決まったグループの中にとどめるべき情報を含むものもあります。新しい「Classified」会話プリセットで、そうした会話に追加のセキュリティをかけられます。

  • 公開リンクとゲストを無効化
  • メッセージ転送、録画、SIP を制限し、メディアのプレビューを保護
  • 「機微(Sensitive)」な会話ステータスを強制
  • メッセージと会話の有効期限をデフォルトで有効化

チャンネルとアナウンス:広く伝えたいことに

チャンネル:幅広い相手に情報を共有したいときに使います。

  • モデレーターが投稿し、購読者は読むこととリアクションだけができます。議論でチャンネルが埋まりません。
  • 通話は無効で、参加者リストを見られるのはモデレーターだけです。
  • チャンネルは Nextcloud 内の誰でも見つけられます。ゲストを招待することもできます。

アナウンス:チーム全体に重要な更新を知らせるための、もう一つの新しい会話プリセットです。

  • 対象の参加者が固定されていて、自分で参加も退出もできません。
  • チャンネルと同じく、通話は無効で参加者リストも表示されません。
  • アナウンスチャンネルは、検索しても見つかりません。

そのほかの Talk の新機能:ナビゲーションの改善、メッセージと通話体験の刷新、コラボしやすくなったファイル共有、グローバルメッセージ検索など。


Activity の新機能 ⚡️

システム全体で使う多くのアプリも改善されました。Activity アプリには次が加わっています。

  • ヒートマップ表示
  • パフォーマンスの向上
  • 日付範囲とアカウントによる絞り込みを使った、より良い検索

Photos の新しい姿、そして統一された共有

Nextcloud Files は、アプリ群からなるエコシステム、Nextcloud Hub の土台です。ファイルの同期、保管、共有だけではありません。今回は、あなた専用のメディアハブである Nextcloud Photos を大きくリデザインしました。

新しい Photos

  • フォトライブラリ:より柔軟なグリッド、調整できる密度、スムーズな読み込み。
  • 検索と探索:検索が改善され、写真を地図上で探せます。「Trip Memories」機能が、同じ旅行の写真を自動でグループにまとめます。
  • 思い出をたどる:新しいスライドショーモードと、1年分の思い出をまとめる年間振り返り。写真の日付や場所が間違っていたら、元のファイルを変更せずに直せます。
  • 動画:動画にカーソルを乗せると、開く前にプレビューを見られます。ブラウザでのスムーズな再生のために、動画をトランスコードするオプションもあります。

モバイルでもアルバム

モバイルアプリでアルバムが使えるようになりました。写真アルバムの追加、名前の変更、削除ができ、ローカルのファイルと Nextcloud 上のメディアの両方を扱えます。

これらの機能は、Deutsche Telekom の開発者チームが、MagentaCloud 製品の要件に基づき、Nextcloud のモバイルクライアントチームと密に連携して作りました。ヨーロッパの IT 業界のパートナーが協力して、より強いソブリンな IT 製品をお客様に届けている、また一つの好例です。

この協力は、個人向けの MagentaCloud だけにとどまりません。法人向けの MagentaBusiness Cloud を使う企業も、その恩恵を受けられます。

モバイルアプリではほかにも、「新規追加」メニューを改善して簡単にしました。フォルダに「すべて同期」オプションも追加され、含まれるすべてのサブフォルダを同期できます。

アプリや端末をまたぐ統一された共有

すべてのアプリで一つの共有システムを使えるようにしていきます。最初は、Nextcloud Files のサイドバーにある共有ダイアログからです。統一された共有で、Nextcloud 内の共有がスムーズでシンプルになり、より安全にもなります。この変更は、既存(レガシー)の共有には影響しません。

ファイル共有のワンタイムパスワード

ファイル共有にアクセスするときの追加認証として、ワンタイムパスワード(OTP)を有効にできます。付属の API を使えば、標準のメール OTP のほかに、SMS などのカスタムプロバイダーも追加できます。OTP の設定は、暗号面でのセキュリティをさらに高めるために調整できます。

Sendent と一緒に作りました ?:OTP 機能は、ISV パートナーの Sendent とコミュニティの開発者と一緒に作られました。


Nextcloud Office のデスクトップ版と Collabora Online のアップデート

Nextcloud Office アプリは、現在 Euro-Office を基盤にしています。Collabora などの別のオフィススイートも組み込んで、Nextcloud Hub 上のファイルを扱えます。どちらのスイートも、今回のリリースで大きく改善されました。

Euro-Office デスクトップクライアント:Nextcloud Office がデスクトップに

Euro-Office をベースにした Nextcloud Office に、専用のデスクトップクライアントが登場します。

  • 対応環境:Windows x64/arm64、Linux x64/arm64、macOS arm64
  • ファイルをローカルで編集し、変更をサーバーか自分のマシンに保存できる
  • ローカルのフォントや設定が使え、もちろん最大限のセキュリティも確保
  • 共同編集に対応。自分の Nextcloud に接続し、クライアントからファイルを開くと、ほかの人も編集セッションにスムーズに参加できます。相手はデスクトップクライアントでもブラウザでも OK です

ヨーロッパには、確立された既存プロバイダーと対等に競える、信頼できて独立したオフィスソリューションが必要です。これは、Euro Office Initiative を共同で立ち上げて以来の私たちの目標です。代替のオフィスソリューションが成功するには、日々の仕事で使えて、既存のものと同じくらい使いやすいことが必須です。Euro-Office の新しいデスクトップクライアントは、そのための次の論理的なステップです。
― Patrick Schaudel(IONOS、SMB ソリューション担当 Chief Product Officer)
※要旨を日本語にまとめたものです

Euro-Office デスクトップエディタは、数週間以内にダウンロードできる予定です。

Collabora Online 連携:使いやすさと実用性がレベルアップ

Collabora Online 連携では、AI ツールの改善、Writer、Impress、Calc のアップデート、さらに高度なコメント機能が加わりました。

新しい AI 機能:トーン、プレゼン生成、テキストから絵文字へ

  • AI サイドバーに、カスタムトーンにも対応したトーン選択が追加
  • テキストを絵文字に変換
  • あらかじめ承認したアウトラインからプレゼンテーションを生成
  • 画像を生成
  • より幅広いモデルを使える

スライドナビゲーションの改善

  • スライドセクションの管理が楽に:折りたたみ・展開、名前の変更、スライドをセクションにドラッグ&ドロップ
  • スライドソーターを再設計
  • プレビューの横にスライド番号を表示

コメントがさらに良く

  • 必要な場所にコメントを固定できる
  • スプレッドシートでコメントとメモが使える
  • PDF エクスポートにコメントを含められる

Writer の使いやすさ

  • View タブから使える複数ページ表示
  • ルーラーの作り直し(インデントマーカー、値のツールチップ、タブストップのヒント)
  • 「書式のクローン」トグル

Calc:ソルバー、シートタブの色、再計算

  • ノートブックバーから方程式ソルバーに直接アクセスでき、複数の未知数を含む方程式を、ほかのメニューを探し回らずに素早く解けます
  • シートタブを色分けして、移動しやすく
  • キーボード操作:F9 で再計算、Enter で「書式のクローン」トグル、Ctrl+オートフィルでコピー

スイート内のすべてのアプリで、使いやすさと UX の改善が複数入っています。

モバイルでの Euro-Office と Whiteboard

  • Nextcloud アプリで、ファイルを Euro-Office ベースの Nextcloud Office エディタで開けるようになりました。iOS と Android の両方で、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションの編集とコラボレーションができます。
  • モバイル版 Whiteboard も内蔵され、ホワイトボードをモバイルで編集できます。

いつも通り、しっかりお手入れ

いちばん大切な仕事は、既存のアプリをよりスムーズに、きれいに、大きな規模でも性能よく動かすことです。仕事のツールが進化する中で多くの機能を整理(削減)しましたが、それでも労力のほとんどは、バグや小さな引っかかりの修正、安定性とパフォーマンスの改善に費やしています。今回は、プルリクエストの97%以上がこうしたメンテナンス作業でした。

性能に関する主な取り組み:

  • 読み込みが速くなった:インデックス済みの読み取りのサービスワーカーキャッシュと、事前に温めておくプレビューキャッシュのおかげ
  • 検索も速くなった:インデックス検索と全体の性能向上のために、データベースのインデックスを新たに追加
  • より多くのアプリを Vue3 フロントエンドフレームワークに移行
  • Nextcloud Talk の High Performance Backend が、1,000人以上のユーザーが参加する通話を扱えるように

新しい Nextcloud Hub、ぜひ気軽に試してみてください、と呼びかけています。


新しいアプリと連携

新規

  • Budibase:ワークフロー自動化エンジンの連携。
  • Grist:スプレッドシートの柔軟さとデータベースの堅牢さを併せ持つ、モダンなリレーショナルスプレッドシートの連携。

アップデート

  • Google Photos:Google 連携アプリで、Google フォトから写真をインポートできるように。
  • Zulip:Zulip 連携アプリで、最近のメッセージや未読メッセージを表示するダッシュボードウィジェットが使えるように。

注目の新しいコミュニティアプリ

設定を診断する DB Doctor から、休暇管理、macOS 向けの別の Nextcloud アプリまで、チェックしておきたい新しいコミュニティアプリです。

  • Cirruscope:軽量なネイティブ macOS アプリ。Mission Control と Stage Manager に対応。通知は通知センターに表示され、Spotlight から Nextcloud 内を検索できます。
  • DB Doctor:Nextcloud を支えるデータベースを、ベストプラクティスのルールに沿って監査し、結果を分かりやすい健康診断の形で表示します。
  • Absence:Nextcloud 上での休暇申請と承認のプロセスを整理します。カレンダー、残日数の管理、ダッシュボードウィジェットなどの機能があります。

Nextcloud Hub 26 Summer を試してみよう

Nextcloud Hub 26 Summer は、過去10年間に作ってきたものを学び、磨き上げた結果です。世界をリードするオープンソースのワークスペースとして、政府、大学、企業、コミュニティの数千人が毎日使う中で形づくられてきました。そして今、あなたにも参加してほしい、と呼びかけています。

  • オンラインで新機能を試す:Nextcloud Hub の主要アプリすべてを1時間、体験できます。インストールも、契約も不要です。
  • 自分の Nextcloud Hub を手に入れる:自分のサーバーで使い始めるか、プロバイダーに無料で登録できます。個人環境に最適です。
  • Nextcloud Enterprise を知る:導入から保守までのフルサポートで、システム管理者も安心です。エンタープライズ構成について相談できます。

全機能リスト

Nextcloud Talk

  • ファイルを編集可能な状態で共有
  • 操作を所有者に限定して会話を保全
  • 通話 UI の改善
  • アップロード時の画像圧縮オプション
  • 複数の添付ファイルがあるメッセージを見やすく
  • モバイルクライアントで会話タグに対応
  • アプリナビゲーションの改善
  • アプリナビゲーションにグローバルメッセージ検索
  • Classified 会話プリセット
  • アナウンスとチャンネルのプリセット
  • ダッシュボードの新しいビジュアル

Nextcloud Mail

  • 新しいサーバーパスワードを設定するショートカット
  • 署名の前に区切り線を入れないオプション
  • Sieve によるメール転送
  • 署名やメールで任意のフォントサイズに対応
  • キーボードショートカットで作成画面に見出しを追加
  • 直接の宛先がないメールを送るときの警告
  • メールのプロビジョニングで LDAP 属性に対応
  • AI Act(EU の AI 規則)対応の改善
  • フローティングエディタ
  • メールのテキスト処理をタスク処理に移行
  • メールへの直接リンク
  • 開いたメールを自動で既読にしないオプション
  • キーボードショートカットで下書きを保存
  • 統一された添付ファイルピッカー
  • メールを Nextcloud Files に保存
  • 自動「既読にする」を無効にするオプション
  • メールボックスピッカーでフォルダを絞り込み
  • 自動応答で「No reply」とメーリングリストを無視

Nextcloud Calendar

  • アプリナビゲーションにクライアント側のイベントフィルター
  • アクセシビリティの改善
  • イベントエディタで会議室の空きを自動チェック
  • カレンダーのリソース管理 Web UI
  • フィルター付きで閲覧できる会議室

Nextcloud Office

  • Euro-Office:デスクトップクライアントのビルド
  • Collabora:AI サイドバーの改善、スライドセクション、新しいスライドソーター、コメントの改善
  • Collabora Writer:複数ページ表示(View タブ)、ルーラーの作り直し、書式のクローントグル、境界線(Boundaries)トグル、表サイズのコントロール、再読み込み時の書式記号とコメントの表示維持、ナビゲーターの検索バーからの検索と置換
  • Collabora Calc:テキストを列に分割、ノートブックバーのソルバー、シートごとのタブの色、シートの複製(シートのコンテキストメニュー)、新しいロックアイコンによるシート保護、他のユーザーの名前をセルカーソルに表示、オートフィルターのポップアップ、F9 で再計算、入力検証の失敗をスナックバーで表示、固定ペインをまたぐスクロールバーのレールウェイ、スパークライン、PCA ダイアログ
  • Collabora:アクセシビリティの改善

Nextcloud Notes

  • サイドバーの詳細タブ
  • サイドバーでファイルバージョン
  • テンプレート対応
  • Zen モード
  • Vue3 への移行

Nextcloud Text

  • 脚注
  • インラインコメント
  • Vue3 への移行

Nextcloud Deck

  • ボードのチーム所有
  • Vue3 への移行

Nextcloud Collectives

  • コレクティブのメンバーへの通知
  • ナビゲーションの簡素化

Nextcloud Tables

  • API 構造の改善
  • フェデレーション共有
  • 通知
  • リレーショナルカラム
  • Vue3 への移行
  • 構造のエクスポート/インポート

Nextcloud Whiteboard

  • モバイルでの Whiteboard
  • Vue3 への移行

Nextcloud クライアント

  • モバイル:タグ対応
  • モバイル:Whiteboard
  • モバイル:DirectEditing 経由の Richdocuments
  • モバイル:「新規追加」メニューの再設計
  • モバイル:EuroOffice 対応
  • モバイル:Nextcloud Governance 対応
  • モバイル:統一共有への対応
  • モバイル:アルバム
  • モバイル:メディアプレーヤーの強化
  • モバイル:「空き容量を増やす」機能
  • モバイル(Android):フォルダの再帰的な同期
  • モバイル(Android):自動アップロード用の「強制アップロード/同期」ボタン

AI と Nextcloud Assistant

  • チャット UI でのストリーミング対応
  • 音声から字幕を生成
  • タスクステータスのライブ更新
  • モデルの推論の表示
  • バックグラウンドタスクのスケジュール
  • Notify_push によるタスク結果の取得の高速化
  • オンプレミス LLM ランナーアプリの新しいデフォルトモデル
  • 画像生成プロンプトの自動改善
  • 文字起こしの改善
  • Nextcloud Mail、Deck、Talk、Tables、Web 取得向けの新しいコンテキストエージェントツール
  • オンプレミス OCR
  • OCR と翻訳を一度に
  • 音声から音声への翻訳
  • コンテキストエージェントのオンデマンド記憶
  • コンテキストエージェントのスキルファイル対応
  • チャットメッセージへのファイル添付
  • Recognize アプリの刷新
  • LLM2 のバッチ処理
  • キュー内のタスク位置の表示

Nextcloud エコシステムと連携

  • DB Doctor アプリ
  • Absence アプリ
  • Grist 連携アプリ
  • Budibase 連携(Orchestration Gateway)
  • Google フォトからの写真インポート
  • Zulip 連携のダッシュボードウィジェット

IDP と Nextcloud Teams

  • limit_login_to_ip の IP 検証を改善
  • Teams を自動管理する管理者用エンドポイントを追加
  • 外部の SCIM と OIDC サービスによる Teams の管理
  • アクティビティレポートメールの切り詰めを管理する設定
  • OCC から OAuth2 クライアントを作成可能に
  • Nextcloud Global Scale で OAuth2 に対応

その他の機能

  • 設定ページの再編成
  • Valkey サポートの改善
  • アプリをまたいだ統一共有
  • Nextcloud Governance のアップデート:リーガルホールド、機密ラベル、保持ポリシー
  • アプリナビゲーションの再設計
  • アクセシビリティロードマップからの更新
  • デザイン上の細かな不具合の修正
  • アプリメニューでアプリアイコンを見分けやすく
  • アプリメニューのデフォルトの並び順を調整
  • System/Serverinfo アプリの改善
  • Activity:ヒートマップ、パフォーマンスの改善、検索、日付範囲、アカウントフィルター、通知へのフィルター機能の追加
  • 管理者が設定できる TOTP アルゴリズムとシークレット長
  • TOTP の favicon 対応
  • Nextcloud Forms:共有レビューに対応
  • Nextcloud Governance:共有レビューが OCC に対応
  • 統一された検索の再設計

この記事は、Nextcloud 公式ブログ「Nextcloud Hub 26 Summer: Autonomy for Teams, Office on desktop, a fresh take on Photos」(2026年9月16日公開)を翻訳・要約したものです。元記事はこちら ? https://nextcloud.com/blog/nextcloud-hub26-summer/