Nextcloud 29では、URLでファイルを共有する際に、ダウンロード可能な回数を制限する機能が追加されました。この機能により、ファイルを共有する際のセキュリティを向上させることができます。
ダウンロード回数制限を行うメリット
- セキュリティの強化: 不必要なアクセスを防止し、情報漏洩リスクを軽減します
- 管理作業の効率化: 手動でのリンク無効化作業が不要になります
- 柔軟な運用: 状況に応じたダウンロード回数の設定が可能です
活用シーン
- 期間限定のプロモーション資料配布
- 機密文書の一時的な共有
- 特定人数へのファイル配布管理
ダウンロード回数制限の設定方法
※ダウンロード回数制限機能は、Nextcloudの “Files download limit” アプリを有効にする必要があります
URL共有を設定したあと、「URLで共有」の右にある3点リーダーをクリックし「共有のカスタマイズ」をクリックします。
「詳細設定」の中の「ダウンロードを制限」をチェックします。
「ダウンロード制限を設定」の入力欄が表示されますので、ダウンロード回数を入力します。
共有したURLにアクセスすると、このように「ダウンロードできる回数は残り XX 回です」と表示されます
ダウンロードをするとダウンロード可能な回数が減ります。
ダウンロード回数上限に達すると「許可されているダウンロードの上限に達しました」と表示されます。
ダウンロード回数上限に達すると、URL共有設定そのものが削除されます。
これにより、共有されたユーザーは共有したURLにアクセス自体ができなくなります。
[補足]
共有したファイルがPDFや画像ファイル、テキストファイルのようにNextcloud上でプレビューできるファイルタイプの場合は、共有URLにアクセスした際に即時でこれらのファイルのプレビューが表示されます。
ダウンロード回数としては、このプレビュー表示も1回としてカウントされます。ダウンロード回数はこのことも考えて設定をしてください。
【管理者設定】
URL共有のダウンロード回数制限が行われる際のダウンロード回数の初期値を設定することができます。
管理者設定の「共有」メニュー内の「ダウンロード制限」で設定することができます。