オンラインストレージとは
オンラインストレージサービスとは、インターネット経由のファイル保存・共有サービスです。今までは職場でのみ利用できたデータが、自宅や外出先等、どこからでもアクセス可能になり、また複数人でデータの共有が可能なため、個人利用だけではなく多くの企業へ導入が進んでいます。オンラインストレージサービスを利用すると、以下のようなメリットがあります。
- どこからでもアクセスが可能。
- マルチデバイス対応でスマートフォンやタブレット端末からもアクセスが可能。
- 容量無制限のサービスが多い。
- ハードウェア調達の必要がない。
- 導入も容易で、アカウントが発行されれば利用できる。
- サーバのメンテナンスがないので、運用も軽減される。
オンラインストレージサービスの問題点
オンラインストレージサービスの利用により、ユーザーの利便性向上はもちろんのこと、システム管理者の管理・運用も軽減されますが、近年、以下のような問題点が浮上してきているのが現状です。企業にとっても、多くのリスクを抱えます。
- 無料サービスも多いため、個人で利用してしまうケースも多く、会社のセキュリティポリシーが守られない。
- ファイルはサービス提供者のクラウド上に保管され、ファイル保管場所が明確でない。
- サービス提供者の管理・運用も明確ではないため、サービス提供者側の要因によるセキュリティ事故が発生する可能性もある。
- サービスの仕様変更や料金の値上げをされてしまうケースがある。
- サービス障害時など、詳細な原因を把握する事が難しい。
- メンテナンスによるサービス停止も、サービス提供者の都合により、融通がきかない。
- 次期システムへの乗り換えや、サービスが終了してしまった場合に、大量のデータ移行が発生する。
Nextcloudとは
Nextcloudは、自社の環境に構築が可能なオープンソース製品となります。オンラインストレージの利便性を保ちつつ、ファイルは自社の管理するストレージに保管されますので、サービス型のオンラインストレージの問題を根本から解決可能です。
Nextcloudの特徴
- 自社サーバールームやデータセンター等のオンプレミス環境に導入が可能です。
- AWSやAzureといった、企業向けパブリッククラウドサービス上にも導入が可能です。
- サーバーOSはLinuxに対応しており、既存の仮想環境上に構築するといった導入方法も可能です。
- クライアントはマルチデバイス対応のため、ブラウザからの利用はもちろん、フォルダごとに同期可能な専用アプリや、Android・iOSといったスマートフォン・タブレットにも専用アプリが用意されています。
- Nextcloudのユーザー・グループ間での共有はもちろんのこと、取引先などアカウントを持たない相手にもファイルを共有することが可能です。
- LDAPやActive Directory等の既存のユーザー管理システムとの連動が可能です。
- SAML2.0にも対応しているので、既存のシングルサインオンシステムとの連携も可能です。
- ファイル操作ログの管理が可能です。自社専用環境への構築となるため御社のコンプライアンスルールに則した形でのログ管理が可能です。
- サポート費用はユーザー数での課金となります。ストレージ容量やデータ使用料等に影響は受けません。お客様の用途に応じた容量の拡張も容易です。