はじめに
複数人でファイル共有をしていると、誰かが同じファイル名で上書きしてしまうなんて事もあります。複数人で直接編集が出来たり、排他制御がかかったりすればとも思いますが、Nextcloudだと、基本的な動作はアップロード・ダウロードとなりますので、最後にアップロードされたファイルが最新版として残るだけです。このような事象を回避するために、世代管理(バージョニング)機能があります。
プラグイン
標準でついているプラグインです。
使い方
管理者での設定は特にありません。ユーザのファイル操作画面で、対象のファイルの共有アイコンを選択すると、右側に詳細画面が表示されます。バージョンタブを選択すると、そのファイルの過去のバージョンが表示されます。
試しに上書きしてみましょう。同じファイル名でアップロードすると、新しいファイルか既存ファイルかを選択する画面が表示されます。上書きの場合は、新しいファイルのみ選択します。
アップロード完了後、そのファイルの詳細画面からバージョンを確認すると、新しいバージョンになっている事と古いバージョンが蓄積された事が確認できます。
古いバージョンに戻したい場合は、そのバージョンの右側に表示されている復元アイコンをクリックします。
復元すると、古いバージョンのファイルが最新版として表示されます。
まとめ
基本的には有効にしておいた方がよいプラグインです。古い世代のファイルが蓄積されるので、ユーザ毎の容量(クォータ)が気になるかと思いますが、ユーザのクォータが圧迫されてきたら、古いバージョンから削除するような仕様になっているので、その辺は気にしなくてもよいかと思います。