ビッグテックに頼りすぎてませんか?
Google、Microsoft、Amazon——気づけば仕事もプライベートも巨大テック企業のサービスだらけ。便利なのは間違いないけど、その裏で自分たちのデータがどう使われているか、きちんと把握できていますか?
プライバシーの問題はもちろん、企業にとってはコンプライアンスやセキュリティのリスクも無視できません。ヨーロッパではフランス、オーストリア、オランダなどが「デジタル主権」に本気で取り組み始めていて、この流れは世界的に加速中です。
そこで注目したいのが、オープンソースのコラボレーションプラットフォーム Nextcloud。世界中で50万台以上のサーバーで動いていて、数百万人が日常的に使っています。その最新版「Nextcloud Hub 26 Winter」がリリースされたので、今回はその注目ポイントをまるっと紹介します!🚀
データの持ち運びが、もっと自由に
Hub 26 Winterの目玉のひとつがデータポータビリティの強化。
サーバー間のデータ移行がさらに簡単に
これまでもデータ移行はできたんですが、今回からメール、連絡先、カレンダー、テーブル、Deck(タスク管理)まで一括でエクスポート・インポートに対応!サーバーAからサーバーBへ、自分のデータをまるっと持っていけます。
「このクラウドを使い続けなきゃいけない」のようなベンダーロックインとは無縁。自社サーバーでも、信頼できるプロバイダーでも、自宅のRaspberry Piでも、好きな場所にデータを置けるのがNextcloudの最大の魅力です。
フェデレーション機能の拡充 — 組織を超えたコラボレーション
Nextcloudのすごいところは、違うサーバー同士でもつながれるフェデレーション機能。GmailからYahoo!メールに送れるのと同じ感覚で、別の組織のNextcloudユーザーとコラボできちゃいます。
今回、Deck、カレンダー、Teamsがフェデレーション対応に。つまり:
- 別の会社のメンバーとタスクボードを共有できる
- 組織を跨いだ共有カレンダーでスケジュール調整ができる
- 異なるNextcloudサーバーのメンバーでチームが作れる
しかもフェデレーション共有時のファイルロックにも対応したので、セキュリティ面もバッチリです。

セキュリティもガッツリ強化 🔐
「オープンソース=セキュリティが心配」なんて思ってる人、それ誤解です。Nextcloudはもともとセキュリティにめちゃくちゃ力を入れていて、厳しいコンプライアンス要件の環境で何千件もの導入実績があります。
Hub 26 Winterでは、個人ユーザーから企業まで役立つセキュリティ機能がさらに充実しました。
ブラウザでのエンドツーエンド暗号化(E2EE)機能を拡張
これまでデスクトップクライアントでの利用が中心だったE2EEが、ブラウザ上でも幅広く操作可能に。暗号化の設定、権限変更、公開共有リンクの作成、暗号化ファイルのドロップリクエストまで、ブラウザだけで完結できるようになりました。
機密ファイルの自動分類ラベル
ファイルのメタデータに基づいてセキュリティラベルを自動付与。ドキュメントの内容が変わるとラベルも自動で更新されるので、手動管理の手間が大幅に減ります。
外部カレンダー招待の制限
怪しい外部からのカレンダー招待をブロックする設定が追加。有効にすれば、Nextcloudユーザーだけに招待を限定できます。
日常業務をもっとスムーズに
Nextcloud Talk — チャット&ビデオ会議 🗣️

Talkがかなり使いやすくなりました!
- ピン留め機能:大事なメッセージを固定表示。自動解除タイマーも設定OK
- 予約送信:「夜中に送るのは気が引ける…」そんな時は送信予約で解決
- リアルタイム翻訳:AI翻訳で多言語チームのミーティングもスムーズ。もちろんAIはオプションなので使わなくてもOK
- 音声まわりの改善:自動音量調整、エコーキャンセル、ノイズ抑制が選べるように
- 背景ぼかしの高速化:ハードウェアアクセラレーション対応でサクサク動く
Nextcloud Mail — メールがもっと見やすく 📬

- 添付ファイルがスレッド一覧で見える:いちいちメールを開かなくてOK
- 会議招待が自動でカレンダーに反映:見逃し防止にめちゃくちゃ便利
- お気に入りスレッド:重要な会話を受信トレイの一番上にピン留め
- コンパクトモード:プレビューをオフにして一覧性アップ
- フィルター強化:未読、添付あり、自分宛てをワンクリックで絞り込み
Nextcloud Office — ドキュメント作業が捗る 📝
- ドキュメント比較:契約書や規約の差分チェックが便利。サイドバイサイド表示と変更管理モードの2パターンで確認可能
- シートビュー:スプレッドシートで自分だけのフィルタをかけられる。共同編集中でも他の人に影響ゼロ
- 「全員にプレゼン」機能:画面共有なしでスライドを全員に同期配信。回線が不安定でもプレゼンできる!
- LaTeX対応:数式をNextcloud Textに直接書けるように。理系の人にはうれしいはず
- ネットワーク不安定時の耐性UP:移動中や出張先でも安心
Nextcloud Whiteboard — より活発なセッションを
タイマー、投票、リアクション、コメント、テーブル、バージョン履歴が追加!ブレストやワークショップがぐっとインタラクティブになります。
AIアシスタント — 自分でコントロールできるAIという選択 🤖
ChatGPTを業務で使ってる人、ちょっと待ってください。社外のAIサービスに機密データを流してしまうリスク、考えたことありますか?
Nextcloud Assistantは自分のサーバーで動かせるオープンソースのAI。ホスティング先も運用方法も全部自分で決められます。

Hub 26 Winterの注目アップデート
- AIコンテンツラベリング:「これはAIが作ったコンテンツです」と明示できる。EU AI法にも対応済み
- 会話の記憶:前のチャットの文脈を覚えてくれるから、毎回説明し直す必要なし。もちろん記憶の削除も可能
- ローカルAIが爆速に:テキスト・画像生成、翻訳などで最大10秒短縮。文字起こしは5〜8倍速
- 新モデル追加:Olmo 3やセルフホスト型IBM watsonxに対応
AIは完全にオプションなので、使いたくなければオフにできます。そこも安心ポイント。
パフォーマンスの大幅向上 — 新ADAエンジン
裏側の話もちょっとだけ。Hub 26 Winterでは、ファイルアクセスの仕組みをPHP・Rust・Goで大幅に書き直したADAエンジン(Accelerated Direct Access)を搭載。権限チェックを事前に済ませてデータへの直接アクセスを優先するから、大規模環境でもサクサク動きます。
ちなみに「ADA」は世界初のプログラマーとも言われるエイダ・ラブレスへのオマージュだそう。粋ですね。
数字で見る高速化の成果
| 対象 | 改善幅 |
|---|---|
| Photosのプレビュー生成 | リソース消費40〜90%削減 |
| Talkのデータ取得 | 20%高速化 |
| ローカルAIアプリ | プロンプトあたり最大10秒短縮 |
| AI文字起こし | 5〜8倍高速化 |
そして驚くべきことに、今回のプルリクエストの98.5%がメンテナンス作業。新機能の裏で、安定性と堅牢性をとことん磨き上げている姿勢がすごい。
デスクトップ&モバイルも抜かりなし 📱💻
- macOS:VFS(仮想ファイルシステム)と従来のFinder拡張を1つのアプリで切り替えOK
- Windows:VFSのオンデマンド同期に対応。必要なファイルだけ同期するからムダなし
- iOS / Android:UI改善、AIチャット対応、自動アップロード機能の強化
- QRコードログイン:PCでQRコードを表示→スマホでスキャン→即ログイン。これめちゃくちゃ便利です

自分のデータは自分で持とう 💪
ツール、データ、そして意思決定——全部をビッグテックに預けるのは、もうやめにしませんか?
Nextcloud Hub 26 Winterは、オープンソース × セルフホスティング × 組織横断コラボの三拍子が揃ったプラットフォーム。これらすべてが揃ったNextcloud Hubで、デジタルの自由を体感してみてください。
まずは気軽に試してみてください👇
お問い合わせもお待ちしております。
本記事はNextcloud公式ブログ(2026年2月18日公開)の内容をもとに翻訳・要約・再構成したものです。
原文:Nextcloud Hub 26 Winter: Reclaim your digital autonomy
