Nextcloudには、誰でも利用できるOSSのCommunity版の他に、企業向けの機能やサポートが追加されたEnterprise版があります。
Nextcloud EnterpriseとCommunityでの違いについて、機能面とサポート面でご紹介します。
※現在実装を検討中の機能を含みます
機能面
・プッシュ通知機能の制限
モバイルアプリからのプッシュ通知は、Nextcloudへの登録ユーザー数が1,000ユーザーを超える場合には制限されるようになりました。(2022年末より適用)
1,000ユーザーを超えていても、有効なサブスクリプションキーが登録されている場合には制限されません。
・Nextcloudのプロモーション広告や警告の表示
Community版の場合には、ユーザーページや公開リンクのページなど複数箇所でNextcloudのプロモーション広告の表示が追加される予定です。
更に一定以上の規模の場合には、管理者や一般ユーザーに警告を表示する機能の実装が予定されています。
・企業向けアプリの提供
Enterprise版ではアプリストアから、特別バージョンのアプリ(利用可能な場合)や、レビュー/検証済みのアプリのみを提供できるようにする機能などが検討されています。
サポート面
・Nextcloud社の公式なサポート
Nextcloud Enterpriseを利用するために、サブスクリプションを契約すると開発元Nextcloud社のサポート※を受けることができます。また機能改善のリクエストを行うこともできます。
※Nextcloudに関する不具合や仕様の問い合わせ対応、セキュリティパッチの提供など
※弊社のサポートには、Nextcloud社のサブスクリプションが含まれています。サポートの詳しい内容は保守サポートのページをご覧ください
・デスクトップアプリ、iOS・Android用のアプリのサポート
Nextcloud Enterpriseのサポート対象には、Nextcloudのクライアントアプリ(デスクトップ、iOS・Android用のモバイルアプリ)も含まれます。
・追加検証や修正が適用されたソフトウェアの提供
Nextcloud EnterpriseではCommunity版と違い、追加で検証や修正を行ったソフトウェアが提供されます。
※Nextcloudサポートライフサイクルの図を参照
・セキュリティパッチの早期提供
Enterprise版にはセキュリティパッチが早期に提供されます。
また、Enterprise版のみセキュリティパッチを含んだ特別なマイナーバージョンがリリースされることがあります。
※Nextcloudサポートライフサイクルの図を参照
これまでのNextcloud Enterpriseには機能面に違いはありませんでしたが、昨年末にはプッシュ通知に制限が入り明確に機能に違いが出るようになりました。
今後もNextcloud Enterpriseの情報について配信していきます。
Nextcloud Enterpriseのご利用をご検討中の方は、お問い合わせボタンからお問い合わせ下さい。