Nextcloud をアップグレード(バージョンアップ)する場合には、現在のメジャーバージョンの最新のメンテナンスリリースを経由してアップグレードする必要があります。
Nextcloud のドキュメント では次のように書かれています。
次のメジャーリリースにアップグレードする前に、現在のメジャーバージョンの最新ポイントリリースにアップグレードする必要があります。
その後、再度アップグレードを実行して、次のメジャーリリースの最新ポイントリリースにアップグレードしてください。
例として、2025/6月現在、Nextcloud 29.0.4 を使用しており、Nextcloud 31 へとアップグレードする場合には、次のようなパスを経由して段階的にアップグレードを行います。
- v29.0.4 -> v29.0.16 (EOL済み)
- v29.0.16 -> v30.0.12 (その時点での最新)
- v30.0.12 -> v31.0.6 (その時点での最新)
厳密にはアップグレードに関する重要な修正が含まれたポイントリリースが存在し、このリリースを経由する必要があります。しかし、ポイントリリースは公開情報として存在しないため、結果として常に最新のリリースを経由する必要があります。
もし、最新のリリースを正しく経由してアップグレードをしない場合、必要なDBテーブルのマイグレーション処理が行われず、一部の機能や occコマンドが正しく動作しないというような不具合が発生することがあります。
アップグレードをする場合には、最新のパッチリリースを経由して行いましょう。
※Nextcloud のバージョンコードについては、こちらの記事をご参考ください。
以上、現場からお届けしました。