以下のブログは、 Nextcloud 16 introduces machine learning based security and usability features, ACL permissions and cross-app projects – Nextcloud https://nextcloud.com/blog/nextcloud-16-introduces-machine-learning-based-security-and-usability-features-acl-permissions-and-cross-app-projects/ を翻訳したものです
最新かつ最高のNextcloudがダウンロード可能になりました。Nextcloud16は、疑わしいログインを検出する機械学習機能と、賢いリコメンデーション機能を備え、かつてないほどインテリジェントな機能を備えています。グループフォルダはアクセス制御をサポートします。システム管理者は、組織全体の共有にアクセスできるユーザ-を簡単に管理できるようになりました。また、ファイル、チャット、タスクなどの関連情報を簡単に関連付けて検索できるプロジェクト機能も紹介します。
疑わしいログインを警告するために機械学習を使用します。
探しているものを見つけるのに役立つリコメンデーション機能
管理者は、グループフォルダのアクセス制御を使用して、アクセス権を持つユーザーを制御できます。
プロジェクトを使用すると、ファイル、チャット、タスクなどの情報を簡単に関連付けたり検索したりできます。
Talk 6.0では、ユーザーがチャットから呼び出すことができる、コマンドを管理者が定義することができます。
プライバシーセンターでは、ユーザーは自分のデータがどこに保管され、誰がそのデータにアクセスできるかを確認できます。
もちろん、パフォーマンスとセキュリティの改善から、使いやすさやバグ修正に至るまで、より新しいものもたくさんあります。今すぐ最新のNextcloudをダウンロードするか、改善点について確認したい場合は関連資料を読んでください!
- アップデータで取得する場合
アップデータを待っているのであれば、Nextcloudは段階的にリリースを展開していることに注意してください。来週半ばまでには、アップデータを通じてNextcloud 16がユーザーベースの約10〜20%で利用可能になり、その後数日ごとにその割合を増やしていきます。アップデータの便利さを利用せずに、すぐにでも更新したい人はベータチャンネルに切り替えてみてください。そうしたらNextcloud 16に更新して、シームレスに元バージョンに切り替えることができます。
このリリースでは非常に多く改善しているため、私たちは4つのブログで主な機能についてさらに詳しく説明します。
・Nextcloud 16は機械学習によってスマートになり、セキュリティと生産性が向上しました。
・グループフォルダのACLアクセス許可
・Nextcloud 16を使用すると、リソースをリンクしてプロジェクトを追跡することができます。
・Talk 6.0では、コマンドが追加され、ユーザーエクスペリエンスがより便利になりました。
ブログで紹介されているもののほかに、概要やその他の多くの改良点について確認してみてください!
機械学習を使ったセキュリティとスマートなコラボレーション
Nextcloud16は、ユーザーの生活をより容易にし、データを安全に保つために設計された、多くのインテリジェント機能を導入しています。不審なログインの検出では、ローカルに搭載されたニューラルネットワークを使用して、悪意のあるアクターによるログインの試みを検出します。
共有先のレコメンデーションは、ユーザーが頻繁に共有するユーザーおよびグループをレコメンドします。「Recommendations」アプリでは、これらのファイルに対する最近のアクティビティやその他の要因に基づいて、ユーザーが興味を持ちそうなファイルおよびフォルダのリストが追加します。
詳細については、Nextcloud社ブログの「Nextcloud 16は機械学習でよりスマートになります」 をご覧ください。
Nextcloud 16は従来のファイルサーバーに代わるアクセス制御を実装します
Nextcloud 16では、Windowsネットワークドライブのようなファイルサーバーが従来から担ってきた役割を果たすアクセス制御のサポートが導入されています。システム管理者は、Group Folders共有内のすべてのファイルおよび(サブ)フォルダに対して、特定のアクセス権を設定できます。これらはデフォルトで継承されているため、システム管理者が下位レベルで再度上書きしない限り、特定のユーザーまたはグループの「書き込み不可」がすべてのファイルおよびサブフォルダーに適用されます。
詳細については、Nextcloud社ブログの「GroupfoldersのためのACL許可」 をご覧ください。
プロジェクト:データのリンク
Nextcloud 16では、ユーザーが扱う異なるタイプの情報間のより深い統合が導入されています。リソースをリンクすることで、関連アイテムのプロジェクトを作成し、追跡することができます。一例として、トークアプリの会話では、参加者が作業しているファイル、彼らが通話をスケジュールするカレンダー、およびDeckアプリのタスクを持つプロジェクトボードにリンクすることができます。
詳細については、Nextcloud社ブログの「Nextcloud16では、リソースをリンクしてプロジェクトを追跡することができます。」をご覧ください。
Talk 6.0
Nextcloud 16には、Nextcloud Talkのバージョン6.0というメジャーな新しいリリースが提供されています。このリリースでは、一連の改善が導入されています。その中には、ユーザがチャットから呼び出すことができるアクションを管理者が定義できる、まったく新しいCommandsが含まれています。主なユーザビリティの向上、持続的な一対一の会話などもあります。もちらん、Talkはプロジェクトにも対応しており、ユーザーはファイル、フォルダー、およびタスクにチャットを接続できます。 Talk用のAndroidおよびiOSアプリもアップデートされ、チャットでのファイルを共有、永続的な会話、@allサポート、Android用のセキュリティ機能、およびiOSへの画面共有サポートなどが更新されました。
詳細については、Nextcloud社ブログの「Talk6.0でコマンドが使えるようになり、ユーザーエクスペリエンスが改善されました」をご覧ください。
利用者向け情報
より多くのユーザーが、上記の主な機能以外にも、今回のリリースでは、様々な変更点があります。
- プライバシー
プライバシーはこれまで以上に危険にさらされています。 Nextcloudは、プライバシーを侵害するクラウドプロバイダーからユーザーを保護するために明確に設計されており、Office 365、Dropbox、およびGoogleの代替を提供しています。プライバシーとは我々のユーザーにとってどれぐらいの意味を持ち、Nextcloudを使用することで、どれぐらいのデータが管理できるのでしょうか。Nextcloud16は、プライバシーセンターを導入し、ユーザーは自分のデータがどこにあり、誰がそれにアクセスしているかを確認できます。
- アプリの設定
QRコードを追加することで、モバイルアプリケーションを設定することがはるかに簡単になりました。現在、AndroidおよびiOSのファイルアプリでサポートされているQRコードは、スマートフォンでアカウントを設定するのに役立ちます。サーバーアドレス、ユーザー名、パスワードを入力する必要がなくなりました。
アプリのパスワードを作成し、アプリ設定用のQRコードを選択します。
AndroidでQRコードを選択してパソコンの画面をスキャンしてください。
iOS向けには、Nextcloudからダウンロードできるプロフィールも導入し、カレンダーと連絡先を自動的に設定します。
- デスクトップログインフローv2
今回のリリースでは、Nextcloudのモバイルおよびデスクトップアプリケーション用のWebログインフローに、内部的な改善が導入されています。新しいログインフローは、Kerberosやスマートカードのように、サポートされているいくつかの認証ソリューションでより適切に機能し、一部のプラットフォームで2回ログインする必要がなくなります。
- 右クリック
Nextcloudのアプリストアに200以上のアプリを搭載しており、あらゆる種類の新機能を追加することができます。 その1つがファイル右クリックのアプリで、ファイルアプリケーションに右クリックのメニューを追加したものです。これはNextcloud 16に統合され、Nextcloud 17でも他のアプリにも右クリックインタフェースを適用する予定です。タッチインタフェースを使っている人にとっては何の変更もありません!三つのドットメニューには、右クリックで使用できるすべてのオプションが常に表示されます。
- スピード
Nextcloudが、コードリソースを処理する方法を改善することで、特にObject Storageソリューションで実行されている大規模インスタンスの処理速度が向上しています。
- 新しいドキュメントビューア
新しいドキュメントビューアが導入され、ビデオプレーヤーとギャラリーアプリケーションに代わってメディアをすばやくプレビューできるようになりました。このアプリは他のファイル形式にも拡張可能で、アプリ開発者はアプリケーションに簡単に統合できるようになっています。
- デッキ
Nextcloud Deckがバージョン0.6にアップデートされました。
・サークルでのボードの共有
・Nextcloud 16のプロジェクトとの統合
・全文検索のサポート – コンテンツはインデクス化され、Fulltextsearchアプリ(Nextcloud 16+のみ)で検索可能です。
それに加えて、次のAndroidアプリのREST APIの改善とマイナーなバグ修正があります。
- システム管理者向け情報
新しいリリースでアプリを利用できるようにしました。
新しいリリースがあった際、アプリをより早く利用できるようにするために、新しいリリースに伴い、まだ修正されていないアプリのインストールを許可します。 多くのアプリでは、ただ単に動作するか、作成者による変更がほとんど必要ありません。テストされていないアプリを有効にすることで、管理者はアプリケーションをそのままテストして使用できます。 うまく行かなかった場合、管理者はアプリケーションを再び無効にすることができます。
- ゲストアプリ
Guestアプリはしばらくの間サポートされていませんでしたが、今回のリリースでは完全に最新の状態となり、App Storeで簡単にインストールできます。 Guestアプリを使用すると、ユーザーは、Nextcloudインスタンス上のストレージやアプリへのアクセスが制限された、guestアカウントを作成できます。
- マウント構成ハンドラー
Nextcloud 16では、外部ストレージソリューションの変数を定義するアプリの機能が追加されました。これは最初にLDAPバックエンドでサポートされ、現在は特別な属性に$ home変数が導入されています。この変数はホームフォルダをより柔軟に構成できます。
今すぐ入手しましょう
Nextcloud 16の実現に尽力されたすべての方々に感謝します。この4か月、何百人もの貢献者が、私たちのコードベースやアプリケーションに多大な貢献をし、翻訳者の方々は何千もの単語を翻訳してくださり、ユーザー様にはこのリリースのあらゆる面をテストしていただきました。 貢献者の方々の仕事の成果を楽しむ時が来ました!
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