Nextcloud のバージョンコードは、セマンティックバージョニングの標準に従って管理されています。セマンティックバージョニングについてはこちら: https://semver.org/lang/ja/
例として、Nextcloud 27.1.7.3 というバージョンコードの場合、それぞれの数字は下記の意味を持ちます。
Major バージョン: 通常は約4か月毎にリリースが計画され、新機能の追加やUIの変更などが含まれることがあります。
Minor バージョン: メジャーバージョンほどは大きな影響のない変更や、新機能の追加が含まれる場合に更新されます。
Patch バージョン: 約4週間毎のメンテナンスリリースで更新されます。新機能の追加は無く、既存機能の改善やバグ修正、セキュリティの修正等が含まれます。
Build バージョン: 主にリリース前の開発段階で更新されます。例外として、メジャーバージョンリリース後12か月間のメンテナンスサポートが終了(EOL)した後は、Enterprise 版パッケージに限り、追加でバグやセキュリティ等の更新が行われるたびに、この数値が増加していきます。
※一例として Nextcloud 22 では、22.2.10.21 Enterprise がリリースされています。(2024/3時点)
4桁目の Build バージョンの数値は、occ status
コマンドを実行するか、version.php ファイル内の記述で確認ができます。
./occ status
- installed: true
- version: 28.0.3.3
- versionstring: 28.0.3 Enterprise
# cat version.php
<?php
$OC_Version = array(28,0,3,3);
$OC_VersionString = '28.0.3 Enterprise';
以上、現場からお届けしました。